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読書:「ネフスキイ」岡井隆

2010-05-02 00:19

ネフスキイ (りぶるどるしおる 66)ネフスキイ (りぶるどるしおる 66)
(2008/11)
岡井 隆

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皇室の歌会始の選者でもある歌人の2008年発表の歌集。

大好きな「伊太利亜」に比べるとオーソドックスな印象だけど、形式にとらわれない感じは相変わらずでそこはすごくいい。
書き口と言い、表現の仕方と言い、81とは思えないくらい若々しい。

たとえば僕の好きな歌をいくつかあげさせてもらうとこんな感じです


発言をすれば誤解をまねくのであるが黙つてゐるのも辛い
(75P)

一気にどつと利する(注:排泄行為の事)といふはいかならむバスは老臭のする乗り物だ
(84P)

朝思へばぼくより幸福な奴なんてゐるわけがない歪むな隆
(181P)

書きしものすべて満足といふ人はおそらく明日書くことなからむ
(193P)

あたたかいのに冬の衣裳から脱(のが)れられない、なんか思想の服ににてゐる
(200P)

偶然を生かすも殺すも一瞬の判断である 桜は散る
(235P)

次はわが皮膚こすりゆく歌がある歌にまみれた細い腕(かひな)が
(329P)



一瞬どこで切ればいいのか悩みますよね(笑)。

でも、読むとちゃんと57577になってると言う。
それでいて、一つの文章にもなってると言う。

そこがすごく好きなんです。

1年に引っかけた12部構成になってて、あとがき合わせて400ページあるので大変ではあったけど、躍動感の伝わる良い作品でした。


ちなみにこれの4年前の「伊太利亜」はもっと徹底されててすさまじかったんですよ(笑)。

歌集と言うよりもはや紀行文(笑)。

デザインも斬新で文字がたまに変な配列になっててとても読みにくい(笑)。

でも、短歌の概念を打ち破ったすごい作品でしたね。

ぜひぜひお勧めします。
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